大阿闍梨、酒井雄哉

先日、比叡山に行きました。一緒に行った祐子ちゃんが大阿闍梨、酒井雄哉さんのDVDを送ってくれました。

酒井雄哉大阿闍梨は述べ千日にわたって山中や京都市内を歩く京都比叡山に伝わる『千日回峰(かいほう)行』。
この厳しい修業を2度も満行したのは、千年の歴史を越える比叡山で3人のみ。
現在、生きているのは酒井雄哉・大阿闍梨(85)だけである。



『千日回峰行』の中での最大の難関が、700日めの『堂入り』。
お堂に籠り、食物も水も断ち、不眠不臥で9日間ひたすらお経を唱え続ける。
人間の限界に挑む苦しい修業は“生き葬式”とも呼ばれ、医学的には死を意味する。
 
酒井師は『堂入り』1週間前から流動食一杯で体調を整えながら、40キロの山道を歩く難行に耐えていた。
体力を消耗しないよう口を小さく開け、鼻で息をする。次第に脱水状態で唇が割れ、手には死斑のようなものが現れ、死臭さえ漂う。5日めからは1日に1度、口をすすがせてもらえるが、その水は一滴も飲んではならず、空の器に出さなければならない。
 
毎日、午前2時にお堂から出て200メートル先へ不動明王に供える水を汲みに行く(取水)。第9日めの深夜、300人余りの信者らに見守れ、最後の取水を終えた酒井師は新しく生まれ変わり『阿闍梨』となった。
1973年から開始した千日回峰行は1980年10月に満行した。さらに半年後に再び千日回峰行に入り、1987年7月、60歳という最高齢で2度めの満行を達成した。


本当に凄い!

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